JR水戸線羽黒駅から北西に向かうと、小高い丘が見えてくる。
ここに磯部桜川公園がある。
ここは、古くから桜の名所として知られ、多くの歌に詠まれてきた。 室町時代の能楽師世阿弥 (ぜあみ) の作と伝えられる謡曲 「桜川」は、この辺りを舞台にしたものと言われている。
桜はヤマザクラが中心で、たくさんの品種があり、国の天然記念物に指定されている。 園内には、人工池がつくられている。
水生植物を見ながらの桜見も楽しそう。
 公園のすぐ北東には、磯部稲村神社があり、参道や神社付近には多くの山桜が見られる。
謡曲 「桜川」 は、桜川磯部稲村神社に伝わる 「桜川物語花見噺」 という、お家騒動にからむ物語をもとに、世阿弥がつくったと言われている。
 神社の先代の宮司磯部祐親さんは、桜を増やそうと力を尽くした。約2万本の苗木を育て、中学校などに寄付をしたり、公園の半分近くの桜も、磯部さんが育てたもの。
磯部桜川公園
       桜川市  (2016-12-03)