波の浸食作用によってできた切り立った海食崖 (かいしょくがい) が、男性的な景観を、つくりだしている。
万葉集に「手綱 (たづな) の浜」として登場する高戸海岸。
高戸海岸の海食崖やささき浜の海食棚は、新生代新第三紀の固い岩盤が波に侵食されて形成された特異的な地形。
             
高萩市の高戸海岸は、「茨城の自然100選」、「日本の渚100選」、それに「高萩市の松岡八景」に選定されている。     近くには、「万葉の森」と呼ばれる森があり、崖の上を巡る
  「万葉の道」が整備されている。
高戸海岸から続く海食崖は、砂や泥が堆積し砂岩や泥岩となったもので、「ささきの浜」と呼ばれている。

「茨城の自然100選」によると、「カッカッという金属音が、がけ下の佐々木の浜から風に乗って聞こえてきた。平たい一枚岩に無数のたらいの穴が空いたような浜辺に、アオノリやアサクサノリがびっしり。それを数人の男女がびんのふたなどでそぎ取っている。高戸ノリと呼ばれ、香ばしいので有名」 と書かれている。

この浜では、今でもこのような光景が、見られるのだろうか。 
  黄色い花は、海岸やその近くに生育するミヤコグサ。地を
  這うように茎が広がり、群生して、お花畑をつくっていた。
  白い花は、サクラソウ科のハマボッス。
 トベラは、北海道を除く全国の海岸に生育している。
香りがよい花は、始め白色からクリーム色に変わる。
 
  バラ科植物のシャリンバイは、北海道を除く、全国の海岸や、
  海岸近くの山地に生育している。
  大島紬の染料として、使われている。 
高戸海岸
     高萩市  (2015-05-30)