御岩神社は、寛永7年に出羽三山の一つである湯殿山権現を、初代水戸藩主徳川頼房が御岩山に勧請
したのが始まりとされている。
玉簾の滝 (たまだれのたき )は、日立市の文化財(名勝第一号)として指定されている。
大室山や高鈴山を流域とする滝沢川が、里川に流れ込む位置にある。
ここに玉簾寺 (ぎょくれんじ) がある。
玉簾寺は、水戸光圀公によって創建された臨済宗の寺で、寺院名は瀑布山玉簾寺だが、
玉簾観音 (たまだれかんのん) とも呼ばれ、安産祈願のお寺として、知られている。
             
  
         仁王門と呼ばれる楼門。
        神仏習合により、江戸時代の境内には21の神社寺院があった。
        しかし、明治新政府の神仏分離令によって、仁王門や常念仏堂、百観音堂、大日堂などの仏教的な建物は
        取り払われた。
        写真の仁王門は、平成3年に再建されたもの。
水戸藩初代藩主徳川頼房が、出羽三山の一つである湯殿山大権現を、御岩山に勧請した。その後、徳川光圀が御岩山大権現と改称し、奥宮かびれ大神宮とともに、水戸藩の祈願所として藩主は代々参拝するのを慣例とした、とのこと。    水戸藩の祈願所であった御岩山大権現は、明治元年の神仏
   分離令によって、御岩神社に改称され、そして 奥宮かびれ
   大神宮はかびれ神宮と呼ばれている。
鳥居をくぐるとすぐに杉の巨木が現れる。
この杉は、御岩神社の神木であり、林野庁の「森の巨人たち百選」に選定されている推定樹齢500年の「御岩山の三本杉」。
   境内に入ると、杉の古木が鬱蒼と茂り、いかにも霊山の趣を
   かもし出している。
   最近では、パワースポットとしてインターネットなどで紹介され        若い人たちが遠方からも、訪れている。
境内には、植栽されたシャクナゲが多く見られるが、花は咲き
終わっていた。 
  かびれ神宮。江戸時代には、奥宮かびれ大神宮と呼ばれ
    水戸藩の祈願所として、藩主が代々参拝された。
かって常陸の国を領有していた佐竹家に関係するお墓。 
  山頂付近は、ロッククライミングのゲレンデとして、知られる  。
  この岩場は、溶岩ドームを形成する日本最古の流紋岩岩頸
     (りゅうもんがんがんけい) 。 
山頂に置かれた祠。後ろには、自然石だろうか、不思議な形をした石が見える。ここは、かびれ神宮奥宮とする説もあるが、真偽のほどはわからない。
今でも参拝に訪れる人がいるようで、新しい護摩木が置かれていた。 
  突き出た岩峰の先には、神峰山が見える。
コアジサイは、県内の山地あちこちで見られる。
その名のとおりアジサイの仲間だが、他のアジサイと比べ、
装飾花はなく、淡い水色の小さな両性花を密に咲かせる。
  ヤマアジサイは、別名サワアジサイとも呼ばれ、沢沿いに生育
     する。
  萼が変化した真っ白な4枚の装飾花が、よく目立つ。
玉簾の滝と御岩山
         日立市  (2015-06-07)