鍋足山山頂。小さな祠が置かれている。

             
鍋足山は、3つの岩山が突き出し、三本足の鉄製の鍋を伏せたような形をしていることから、この名前がついたといわれる。
この鍋足山には、5つのハイキングコースが整備されている。
常陸太田市役所里美支所に車を停め、大中コースを歩き始める。
ハイキングコースの多くは、スギやヒノキの人工林。
樹林帯を抜け、山頂近くになるとごつごつとした岩肌の道になる。
この岩は、男体山火山角礫岩 (かくれきがん) と呼ばれる。
およそ1500万年前、日本列島の原型ができたとき、海底の裂け目に噴出した海底火山の噴火により、火山角礫岩と溶岩が海水で急冷され、砕けた安山岩質の角ばったれきを、火山灰が埋め、固まって硬い岩石となった。
山頂付近は、暖温帯落葉広葉樹林と呼ばれる気候帯で、落葉樹の心地よい森となる。
 これは紅葉時の山頂付近。
(2014年10月24日撮影)
 3月になると、周辺はクスノキ科のダンコウバイの花が、山を黄色く彩る。(2011年3月30日撮影)
     鍋足山
        常陸太田市  (2015-12-23)