茨城県は気候帯で説明すると、海岸沿いは暖温帯常緑広葉樹林帯、内陸部は暖温帯落葉広葉樹林帯、そして標高の高い所は冷温帯落葉広葉樹林帯となる。
冷温帯落葉広葉樹林帯はブナ帯ともいい、日本海側や東北地方に広がる森林帯。
見事なミズナラの大木。
県内では比較的珍しいダケカンバも見られる。  
ここ八溝山の山頂付近には、県内では貴重なブナ、ミズナラなどの林が広がる。
林床にはミヤコザサが広がり、ブナ、ミズナラなどのほかにイヌブナ、アカシデ、リョウブ、それにダケカンバも見られる。
金性水 (きんしょうすい)
八溝山は、八溝五水と呼ばれる湧水群が知られている。
八溝五水とは、金性水、龍毛水、白毛水、 鉄水、銀性水などの湧水で、水戸藩主水戸光圀が命名したといわれ、環境省の名水100選に選定されている。
銀性水 (ぎんしょうすい) は、水が湧き出していたのだろうが、今は枯山水状態となっている。  一等三角点の設置された八溝山山頂。
八溝山は、今から約2億6千年前の古生代ペルム紀に、当時の大陸のへりに付加体として堆積した。のちにその付加体が隆起し、八溝山となった。 
八溝山のブナ林
       大子町  (2016-10-21)