永源寺は、文安3年(1446)に開山した曹洞宗の寺院。
1864年には、水戸藩の尊皇攘夷派による天狗党の乱で、寺の大半を焼失し、現本堂は、1953年に再建された。 
久慈川の支流である押川(おしかわ)は、水郡線常陸大子駅近くで久慈川に合流する。
この合流点から少し遡った位置に永源寺は建立されている。
押川には弁天淵と呼ばれる淵があり、参道からはこの淵を見ることができる。 
境内にたくさんのモミジが植えられ、通称もみじ寺とも呼ばれている。紅葉スポットとしても、よく知られている。
ここには本堂を取り囲むように樹齢700年を超えるケヤキや、スギ、カヤ、ホウノキなどの樹木が見られる。 一帯は、ニリンソウによく似たキンポウゲ科のトウゴクサバノオなどの植物や、多くの野鳥も見られる。 
ケヤキやスギの巨木に混じり、墓地の中にもモミジが見られる。   永源寺は、奥久慈大子七福神霊場や水戸三十三観音札所であり、大子町の文化遺産に指定されている。
永源寺の森
          大子町  (2015-11-29)