茨城県県北には、東から阿武隈山地、久慈山地、八溝山地などの山々が連なる。
久慈山地の山域に入る奥久慈男体山は、今からおよそ1500万年前の海底火山の噴火によりできた、
男体山火山角礫岩と呼ばれる硬い岩石で形成されている。.
男体山へのハイキングコースはいくつかあるが、今回は大円地 (おおえんじ) 登山口から入り、分岐で健脚コースを登り山頂へ、帰路は一般コースを下る。男体山火山角礫岩の急峻な登山道には、クサリ場が続く。 連続するクサリ場を登り切り、山頂へ続く最後の尾根に出るとミズナラが現れた。
途中、屋根のつけられた休憩所を過ぎると、すぐに山頂。
山頂には、男体神社の奥宮が祀られている。
山頂から一般コースを下ると高木層の樹林帯となり、ブナが現れた。  
ここはケヤキの林となった。
純林ともいえるほど、ほとんどがケヤキ。
なぜ、このような林が広がったのだろうか。
 大円地方面に下るとカエデ類の樹林が広がり、優しい気持ちにさせてくれる。
登山口の大円地はもうすぐ。 
佐中 (さちゅう) の一軒家として知られる民家前を走る、奥久慈パノラマラインの駐車スペースに車を停める。
民家脇の沢道を歩くと、すぐに不動滝がある。 鳥居の脇には大きな火山角礫岩の転石があり、その上に青銅の不動明王が祀られている。
篭岩は、男体山火山角礫岩の岩壁が長い時間を経て風化したもので、大小さまざまな穴が開いている。
ここは、山岳信仰の場であったのだろうか、石仏が置かれている。
男体山と篭岩
       大子町  (2016-06-11、07-02)