花園花貫県立自然公園に選定されている花園渓谷の上流部は猿ケ城渓谷と呼ばれ、その南には栄蔵室や花園山などの山が連なる。
千猿の滝のすぐ下流にある落雲の滝
猿ケ城渓谷に沿うようにつくられた林道を歩く。
道に敷き詰めたようにたくさんの花が落ちており、見上げるとハクウンボクが咲いていた。
 こちらは5月としては気の早いツルアジサイで、林道歩きの心和む風景。
猿ケ城渓谷には滝も多く、新緑や紅葉とともに渓流の美しさには定評がある。
林道からは、滝を見るために沢に下る案内板も整備されている。
千猿の滝。
滝から下流を眺める。
清流をはさむように、落葉広葉樹林が広がる。
一帯には、歴史のある花園神社が造営されている。
ここには、スギとコウヤマキの古木が茨城県の天然記念物に指定されている。
花園神社から沢沿いの道を上流に向かい歩くと、岩石の露出した露頭が見られる。
花園渓谷周辺は、約1億年前の中生代白亜紀に形成された花こう岩と、その変成岩からなる地質。
これらの岩石が、地殻変動で隆起し地上に現れた。
 
鳥居が現れた。
ここは、花園神社奥の院への入り口。 
鳥居をくぐるとすぐに七ツ滝と呼ばれる高さ60mの滝が現れた。
この滝は、栄蔵室や花園山付近を水源とする花園川の浸食によって形成された。 
花園渓谷と七ツ滝
        北茨城市  (2018-05-27)