城里町の御前山は、江戸時代水戸徳川家の御留山 (おとめやま) として保護されたため、伐採が禁じられ、現在まで豊かな自然が残されている。
那珂川に面した東登山道から入ると、林内は、アラカシなど暖温帯の常緑広葉樹に、コナラやシデ類の落葉広葉樹が混在する森となっている。 急斜面を登ると、起伏の少ない道となる。
この付近には、はっきりとした土塁や堀切が確認でき、昔は山城であったことがわかる。  
「鐘つき堂跡」と書かれた道標に従うと、すぐに展望のよいピークに出る。
かつては、この山に築かれていたであろうお城だが、この城に関する記録は残されてないようで、歴史的な案内はない。
「鐘つき堂跡」から西登山口に下る。
ここからは、皇都川 (こうとがわ) 沿いに歩く。
ケヤキの美林。
この林は、学術参考林として保護されている、明治17年に植栽されたケヤキ林。 
景観の美しさから「関東の嵐山」と言われる御前山、那珂川大橋付近。 
   御前山と那珂川
       東茨城郡城里町  (2016-11-06)