筑西市をゆっくりと流れる五行川 (ごぎょうがわ) は、勤行川 (ごんぎょうがわ) とも呼ばれ、小貝川から利根川へと合流し、鹿島灘に注ぐ。
この川に沿って勤行川緑地公園が整備されている。
この緑地公園を歩くと中舘観音寺があり、この寺に向かうと延命水と呼ばれる小さな湧き水がある。
言い伝えによると「今から1200年ほど前、観音像を背負った男がここに立ち寄り、この湧き水でのどを潤した。当時は疫病が流行し、男が病人にこの湧き水を飲ませたところ、病気が治った。男はここにお堂を造り、観音様を祀った」というようなことが書かれていた。
中舘観音寺は、正式な名称は施無畏山延命院観音寺 (せむいざんえんめいいんかんのんじ) といい、天台宗のお寺。
病人を救ったという男が祀った観音像だろうか、本尊の延命観世音菩薩立像は国指定重要文化財。
観音寺の周辺には巨木が生い茂り、イチョウやソメイヨシノ、ヤマザクラなどが生育している。 南東方面には、田園地帯の先に筑波山が見えた。
    中舘観音寺の森と勤行川
            筑西市  (2018-02-03)