森の中をしばらく歩くと、樹冠がとぎれ、心地よい広い空間が現れ る。 湿原には、貴重な植物を守るために、木道が整備されている。 |
ノハナショウブは、この時期、アヤメ祭りなどの主役である花菖 蒲の原種で、湿った草原などに生育する。 もう何十年も前に、日立市内の山を歩いていて、草地の中に この花を見つけ、なんでこんなところにアヤメが咲いているのだ ろうと驚いたことがある。 当時は、水郷潮来のアヤメ程度しか知らなかったので、この花 は水場に生えているものだとばかり思っていた。 |
ミズチドリは、この湿原で多く見られた。 純白の小さな花を穂状にたくさんつけている。 花には芳香があるようだが、湿原の中で匂いをかぐことはできない。 |
最初に見たときにはワタスゲかなと思ったが、茎から複数 の白い穂を出しているので、サギスゲ。 |
トキソウはラン科の植物で、野生のものは貴重な植物だが、今は栽培したものが、多く出回っている。 この湿原でも、個体数はわずか。 |
花期は終わり、果実が見られるが、オレンジ色の花を咲かせ るレンゲツツジ。 茨城県では、ここでしか見られないと思う。 |