稲敷市の大杉神社は、「夢むすび大明神」といわれ、「あんばさま」と呼ばれている。

あんばさまとは、関東から東北地方にかけての太平洋岸各地の主として漁村で信仰される神で、ここ大杉神社がその発祥地。
大杉神社は、その名前が示すとおり、杉がご神体。           
日光開山の祖、勝道上人は、二荒山をめざす途上に大杉神社に着くと、病に苦しむ人がいた。上人が大杉に祈念すると、病が鎮まり、大杉大明神といわれるようになったとのこと。 10年にも及ぶ平成の大造営が行われ、県内最大の木造社殿は、茨城の日光東照宮と言われている。
現在のご神木、三郎杉。
伝説では、200年以上前に消失した当時のご神木、太郎杉の切り株は、八畳の部屋がすっぽり乗るくらい、大きかったそうだ。その後、ご神木は、樹齢千年前後の二郎杉、三郎杉の2本だったが、二郎杉は立ち枯れてしまった。 
三郎杉の少し後ろにある二郎杉。
周りの樹木と比べ、一段と大きい木だが、すでに立ち枯れ、ゆくゆくは伐採される運命。
「あんば天狗の森」と書かれている。
スギに混じり、常緑樹が茂っている。
この先はゴルフ場になっている。 
大杉神社の森
       稲敷市  (2015-09-22)