お寺の参道に入るとすぐに、「大儀寺境内俳句の里」 と書かれ た案内板が目につく。 |
竹林に囲まれたお寺の境内に入ると、すぐに「句碑ノ細道」と 呼ばれる散策路が現れる。 |
この散策路の両側には、黒御影石に彫られた、たくさんの句碑が並んでいる。 |
この句碑には「信じ合ふ 日々の楽しや 水温む きよ」 と, 彫られている。 |
この句碑は「父の斧 子の斧揃え 山始め 向陽」。 林業家が、新年の仕事初めに詠った句だろうか。 |
大儀寺は禅宗のお寺で、鉾田市の指定文化財(名勝)となって いる。 市の案内によると、「寺の由来は、慶長年間、華蔵曇下 (けぞうどんげ) 和尚がこの地に草庵を開く。元和2年に梅易陽 (ばいいよう) 禅師を迎えて法花山大儀庵とし、その後、六代を経て 廃庵となった。それを復興したのが、高僧仏頂禅師。貞享元年 荒廃していた大儀庵に入り、復興に努力し、寺名を宝光山大儀 寺と改めた」 というようなことが、書かれている。 |
大儀寺仏頂禅師は、俳人の松尾芭蕉の禅の師としても知られ、芭蕉句碑などが建てられた。 左側に見える芭蕉の句碑には、「寺に寝てまこと顔なる月見哉」 と 彫られている。 これは「禅寺の澄みきった雰囲気の中で月を見ていると、心はもとより顔までが引き締まったようになる」 という意味らしい。 右側の坐像が、仏頂禅師。 |
境内の斜面には、樹齢500年ともいわれるスダジイの古木が ある。 500年の樹齢を考えると、草庵が建てられた以前からのもの だろうか。 |