茨城のヤブ山歩き (No.47)  赤沢富士(275.4m)  

2万5千分の1地形図「野口」 常陸大宮市 平成19年3月24日

富士と名のつく山は全国では300座を超えるという。茨城県内だけでもよく知られた山では生瀬富士、盛金富士などがあり、また単に富士山という名前のつけられた山など、数え上げると県内にも10以上はあるようだ。

地形図を見ると赤沢富士には山頂近くまで林道が通じているようだ。また南からも道が山頂近くまで書かれている。道はないが、北からはしっかりとした尾根が確認でき、この尾根を歩くのも面白そうだと考えた。

常陸太田方面から国道293号を走り、那珂川に架かる大桂大橋を渡り、国道123号を右折する。この道は那珂川と平行に走る道で、那珂川大橋手前の皇都地区から赤沢林道に入る。1kくらい走ると道路左側に赤沢富士登山口と御前山西登山口と書かれた標識があり、ここから登る。車は少し先の釣堀に置かせてもらった。

いきなりの尾根道の急登で、しばらく続く。周りは複層林で高層木は樹齢60年くらいのヒノキ、下層にヒノキの10年生くらいか。よく間伐されており、林床にはアラカシやヒサカキなどの常緑樹がたくさん茂っている。下刈りをしていないのだろうか、下層木のヒノキは元気がなく、他の樹種に負けるかもしれない。道には自然薯を掘った穴がぼこぼこあいている。

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46分尾根歩きから稜線に出たが、人工林の中の歩きで展望はない。やがて林道に出る。ここから赤沢富士の山頂が正面に見える。この林道を少し歩き、125分山頂取り付き尾根に入る。ここにも道標が置かれていた。
たくさんの鳥が鳴いている。ウグイス、シジュウカラ、ノスリがピーエ、ピーエとよく鳴く。斜面に造られた道から、尾根歩きとなるとすぐに山頂。

1213分山頂に着いた。二等三角点と赤沢富士と書かれた木札が2ヶ所、立ち木に取り付けられている。展望は東側斜面だけで、平坦な大宮の町並みが広がり、那珂川と大桂大橋が見える。あとの三方はヒノキの人工林とクヌギ、コナラ、アラカシなどの広葉樹に囲まれ、見ることができない。

登山口の標識 稜線歩き
山頂尾根への道 赤沢富士山頂