茨城のヤブ山歩き (No.65)  愛宕山(168m)  

2万5千分の1地形図「羽黒」 笠間市 平成21年08月29日

 笠間市の愛宕山に登る。

笠間市には愛宕山と呼ばれる山が、笠間市北部と岩間駅近くの2ヶ所にある。また、全国的に見ると愛宕山と呼ばれる山はかなりの数にのぼり、その多くは京都市の愛宕神社から発祥した愛宕信仰に由来するという。

今回歩くのは笠間市北部の愛宕山で、地形図を見ると山頂近くまで山道らしき道が書かれている。愛宕山という山名からして、地域信仰の山として登られてきた山であろう。そうであれば当然明確な道が山頂まであるはずだ、と考えた。

県道61号日立笠間線を走り、右手に涸沼川を見るとまもなく国道50号と交差する。その少し手前左側に愛宕山はある。

道路沿いにある「さしろリサイクル場」の駐車場に車を止めさせてもらい、10時37分歩き出す。右手に福祉施設「佐白の館」を過ぎ、墓地の左側につけられた山道に入る。

暑い、セミがにぎやかに鳴き続ける。起伏の少ない道は深くえぐられ、沢道のような様相を受けるが、ここは広い尾根だ。時々倒木が道をふさぐ。くもの巣に注意しながら歩く。すぐに道が平坦になり、右手に畑が現れた。畑と山の間を歩き、再び山に入る。アズマネザサが茂った混交林。左側にあるはずの愛宕山ピークを巻くように斜面に作られた道だが、どこかにピークに向かう道があるはずだ。しかし左手の尾根が下がってきた。ピークを過ぎてしまったようだ。ここで道から外れヤブへ分け入る。アズマネザサが茂る獣道のような、踏み跡のような痕跡をさがし上へ歩くとすぐに山頂に着いた。

11時9分愛宕山山頂。ここに三角点はない。ネジキの樹に「愛宕山169m」と書かれた薄い鉄板が取り付けられていた。山頂には社が建てられているが、簡素なつくりの社で、愛宕信仰に由来するものではなさそうだ。

帰りはこの神社からの道を辿る。南に向かうこの道は急斜面にスコップのようなもので削られていた。山頂の社へ詣でるため、地元の人たちによる作業だろうか

 
ここから山道に入る 行きは右、帰りは真ん中のヤブに出た
山頂の社 愛宕山山頂