茨城のヤブ山歩き(No.113)  弁天山(414.4m)  

2万5千分の1地形図「柿岡」  石岡市 平成24年6月26日

筑波山地の南東部の山として峰寺山に続き、そのすぐ西に位置する弁天山を歩く。西光院、東筑波ユートピアからの道を県道7号に向かい走ると、県道に出る少し手前で、「いばらき森林浴の道 峰寺山」と書かれた案内板が建てられていた。案内板によると、ここから湯袋 (ゆぶくろ) 方面へのハイキング道が整備されているようだ。地形図によるとこのハイキング道の途中に弁天山がある。

 

1215分、案内板の前から山道に入り、少しの間ヒノキの人工林を歩く。県が整備した道は、四輪駆動車は入ることができるだろう広さはある。

1224分、分岐に出た。道なりに進む方面には「峰寺・湯袋」、左は「弁天岩」と書かれている。右の「峰寺・湯袋」に向かう。

道は下りとなる。地形図で確認すると高低差が少ない道で、尾根から地図には現れないであろう鞍部を通るはずだ。それに方向も地図の道から左にそれている。先ほどの分岐に戻り、かすかな踏み跡がある右方向に分け入る。しかし沢を渡るところで猛烈なヤブになった。ここに入る気はせず再び道を元に戻る。

途中で直接尾根を辿る道を歩くことにして浅いヤブに入ると、すぐにハイキング道に出た。この道を歩くと鞍部となり、「峰寺・湯袋」と書かれた道標が現れた。

この道は先ほど間違ったと考え、戻った道のようだ。ここから道は登りに転じて、これを登ると、1249分、三角点の設置されたなだらかな弁天山のピークに着いた。

周りは落葉広葉樹の茂る心地よい道で、道中ウグイスの鳴き声が続いていた。近づくと「ウグイスの谷渡り」といわれる警戒の声に変わる。ときおりキビタキやガビチョウの声も聞こえる。

 

改めて地形図を見ると、「茨城森林浴の道」は地形図に書かれた道からは大分外れている。地形図の点線で示された山道と、実際に歩かれている道とは違っていることはよく見かけられる。また地図に書かれても、実際に歩いてみるとヤブの廃道となっているところも多い。国土地理院には定期的な地形図更新の際には、こういう細かいところも反映してもらいたいと思う。

 
ここから入る 分岐を右方面に
いばらき森林浴の道 弁天山ピーク