茨城のヤブ山歩き(No.138)  ぼとく山(440m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 常陸太田市  平成25年06月01日

ぼとく山とは、地形図に山名は書かれていない。また三角点が置かれてないので、当然ながら基準点名もない。

ネットで調べてみると、常陸太田市と常陸大宮市の境界上に位置する約440mの岩峰で、ぼとくさんが1999年に初めて登った山ということで、ぼとく山と呼ばれている。またこの山は、地元ではおかめ山とも呼ばれているようだ。

およそ1500万年前、日本列島の原型ができたころ、海底火山が噴火し、その堆積物で奥久慈男体山が形成された。それが男体山火山角礫岩と呼ばれる堆積岩で、久慈山地を形成する山は、火山角礫岩が露出する急峻な山が多い。

常陸大宮市諸沢地区宝明の集落外れに車を停め、荷鞍山を歩き、稜線をぼとく山に向かう。

歩きながら登山道の様子をデジカメで撮ろうとしたが、電池切れとなっていた。先日の「つくば100キロウォーク」でかなりの枚数の写真を撮ったが、充電するのを忘れていた。ちょっとした不注意で、今回は写真なしの山行となった。

稜線はよく歩かれているようで、程よい場所に立ち木にビニールテープが巻かれている。

125分、おかめ岩と書かれた岩が現れた。男体山火山角礫岩の巨岩で、この岩を巻くようにピークに出る。前方に岩が盛り上がるように出て、その先は絶壁になっているようで、足がすくみ近寄ることができない。北には男体山がはっきりと見える。西方面には鷲ノ子山塊だろうか、起伏の少ない山並みが続く。ここは双耳峰のように二つのピークがある。

1221分、次のピークに着いた。ここが標高440mを超えるぼとく山だろう。ぼとく山で通っている山で、ピークにはそれらしいものが書かれているだろうと考えていたが、ここには、ぼとく山ではなく西峰と書かれた木札があった。展望はすばらしい。やせ尾根のピークで北側は断崖絶壁となっている。