茨城のヤブ山歩き (No.26)  堂山(460.4m)  

2万5千分の1地形図「大子」 久慈郡大子町 平成16年11月27日

 地形図を見ると大子町和田の集落から北東方面の沢沿いに明確な道が山頂近くまで続いている。山頂につながってはいないが、この道を歩き道が無くなったら尾根へ上がろう、多分踏み後が山頂に続いているだろうと考えた。

 
 国道118号線で大子から県道205号線須賀川大子線で初原の駐在所前で車を止める。人がいる様子がないので断らずに駐在所前に車を止めさせてもらった。11時45分歩き始める。少し県道を歩き、佐原ふれあいセンター前を右折し農道のような狭い道に入る。山道を捜しながら集落の間の道路を歩き、民家の前から墓地脇を通り、スギの人工林に囲まれた沢沿いの山道に入る。すぐに道は沢から外れ尾根に取り付く。小さな祠が見られる尾根道は黄葉したコシアブラやコアジサイの幼樹が目立つ。ヤブコウジの真っ赤な実、落葉も進みモミジの真っ赤な葉が林床を彩り、ネジキの紅葉も趣がある。道はすぐに尾根から外れ、山を巻くように東に進む。地図から受けた感じよりも長い巻き道であるがコルに出た。ここで道間違いをしていたのを気づかなかった。

ここまで沢道を登り、山頂手前で沢から尾根に上がった。ここで道が尾根から外れ、東側に続いていたため、いったん東側のコルに出て、尾根を左に進めば山頂と思いこんでいた。このためコルに出ると左方向に進んだ。道が違うなと思いながらも小ピークをいくつか進むと、道は下りるだけとなりここで引き返した。戻りながら周囲を見て地形図を見てどこで間違ったか考えた。樹林の中で周囲の一番高い山を確認し、現在地を特定してみると、今歩いている道が堂山の反対方向であることが理解できた。最初に堂山の東側のコルと思い込んでいたところが、実は堂山の北側のコルだった。単純な山容で地形図にはっきりと道が示されており、ほとんど地図を見ないで歩いたため、最初の取り付きから間違っていた。今回歩いた道は地形図には示されていないが、明確な踏み跡が見られた。

12時45分山頂に着いた。二等三角点のみで他に山頂を示すものは何もなく、周囲はヒノキの人工林で展望もない。

堂山地図 堂山入口
堂山山頂

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