常陸太田市の折橋から高萩方面に向かう国道461号線を走り、横川温泉を過ぎると苗ノ平という地区に向かう道がある。
地形図では数件の民家らしき建物が書かれている。この苗ノ平から北東方面に標高643.2mの山があり、これが里美観光協会のパンフレットに書かれている御殿山だ。
苗ノ平に向かう道は舗装されてはいるが、落ち葉が堆積し、日常的に車の往来があるようには感じられない。
生活道路というよりも林道の感がする。この先に集落はあるのだろうか。
苗ノ平地区に入る。これまで通ってきた道沿いには2軒の民家らしきものが確認できる。しかし家は閉ざされて生活感が感じられない。もちろん人影も見られない。この地に住み続けるのは大変だろう。
10時41分、車を停めて御殿山方面の道を探す。小さな沢から山に入れそうだ。
地図を広げる。沢から入り、右側の尾根を登るとその先が御殿山。
人工林の森は、枝打ちや間伐がされていないスギが密集し、林床にはスギの枯葉、枯れ枝が堆積、その上をみしみしという感じで歩く。踏み跡は当然見当たらない。
少し登ると植生がスギ林からアカマツの林に変わり、光が差し込み、潅木が見られるようになった。
その潅木の間を歩く。
11時5分、ピークに着いた。三角点を探すが見当たらず、ピークよりもわずかにはなれたところで三角点を見つけた。
この三角点はよく磨かれた石材としての御影石で比較的新しいものが埋められていた。
周囲はアカマツ林で展望はない。
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