茨城のヤブ山歩き(No.104)  白雲山(103.7m)  

2万5千分の1地形図「徳蔵」  常陸太田市 平成24年3月4日

城里町の野外活動センター「ふれあいの里」のすぐ東の山、白雲山を歩いた。地形図を見ると、三角点のあるピーク付近には四方から山道が通じ、南からは3本の道が道が見られる。なぜこれほどの狭い山域に道が縦横に輻輳しているのだろうか。山頂付近には戦国時代の城と思われる上入野城の跡が見られるが、このお城と関係があるのだろうか。今回は北側の小松寺からの道を歩くことにした。小松寺は真言宗の寺院で、しだれ桜や平重盛の墓で知られているようだ。

1025分、小松寺の入口となる道路脇の駐車スペースに車を停めて歩き出す。小松寺の入口には「真言宗白雲山小松寺」と書かれたいしぶみと、風格が漂うしだれ桜の古木があり、花の時期には見事だろう。

民家の脇を通り、山道に入る。すぐに「小松寺自然環境保全地域」の案内板が現れ、やや急な斜面となる。道幅は広くしっかりしている。クヌギやホウの葉がたくさん落ちている。立ち木には「アオハダ」や「コナラ」などと書かれた標識が取り付けられている。ここは自然観察路となっているのだろう。尾根道はすぐに平坦な道となる。森の植生はシラカシ、アラカシ、スダジイ、ヒサカキ、サカキなどの常緑広葉樹が多く、落葉樹はあまり見られない。

  1037分、四等三角点の設置された山頂に着いた。三角点の周りには誰が置いたのか、標石を囲むように四方に石が置かれている。立ち木に赤いテープなどがつけられているが、三角点以外、山頂を示すものは何もない。周囲は常緑広葉樹に覆われて、展望はない

 
 
小松寺入口 ここから入る
自然環境保全地域 尾根道
   
左のヤブ尾根に   山頂三角点