茨城のヤブ山歩き (No.79)  羽田山(170.3m)  

2万5千分の1地形図「真壁」 桜川市 平成22年08月28日

 桜川市の羽田山を歩く。桜川市は平成の大合併で、岩瀬町、大和村、真壁町の3町村が合併して成立した市である。ここは筑波山地の北端になるのだろうか。「つくばりんりんロード」とほぼ平行に走る県道41号を北上すると、国道50号につながる。この少し手前に羽田山がある。小さな山域で北から南、さらに東、西からも羽田山に道が通じている。山域の周囲を道路が走り、民家が点在し、北側は北関東自動車道となる。今回は南からの道を歩く。

農道らしきところに車を停めて、21分歩き始める。南方面を見ると燕山から加波山、足尾山、きのこ山、そして筑波山へと通じる筑波山地を、ぐるっと見渡すことができる。舗装道路からすぐに山道に入る。広いしっかりとした道で、この道が山頂まで続くはずだと楽観する。すぐにT字路となり、下からの道と合流した。ここには石の祠が置かれていた。最初はよく踏み固められて快適な道も、すぐにヤブになった。一人歩けるぐらいの範囲でササが刈り込まれて入るが、ほとんど歩く人もないらしく、道には潅木が生育している。くもの巣が道をふさぐようにびっしりとはられている。くもの巣を払いながら歩くと、道をふさぐように倒木が横たわっていた。倒木を回りこんでヤブに入ると、道がはっきりしなくなった。踏み後を探すが見当たらない。このまま山頂方面に向かうが、背丈の高いアズマネザサが道をふさぎ、登るにつれ低いアズマネザサに変わり、猛烈なヤブとなった。このヤブの中を登る。

   229分羽田山山頂に着いた。山頂付近は刈り取られているものの、周囲はアズマネザサに囲まれ、展望は一切ない。ここには三角点があるはずだが周りには見当たらない。「羽田山 山の会すかんぽ」と書かれた木札が取り付けられており、足元には小さな祠もある。休憩後、帰り道を捜すとヤブの中に赤いビニールテープが見える。ここが道を示しているのだろう。赤いテープから入ると四等三角点があった。ここを通ってくれば三角点が見つかったのだろうが、何せこの先もすぐにヤブになった。この山は南からの道はほとんど歩かれていないのだろう。草刈もされていないようだ。

 
 
ここから山に入る  羽田山山頂
 
四等三角点