茨城のヤブ山歩き(No.97)  東金砂山(481m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」  常陸太田市 平成23年10月28日

  平成153月、72年に一度だけ行われるという、茨城県の東金砂・西金砂神社を起点とする大祭礼が、全国的に大きな話題となった。今回は東金砂神社の建つ東金砂山を歩く。地形図を見るとこの山に三角点はないが、481mと書かれた標高点が示されている。今回はこのピーク付近を確認し、これだけでは物足りないので、この少し北に位置する459.5mの三角点を探してみようと考えた。


  東金砂神社と書かれた赤い鳥居前の駐車場に車を停めた。1157分、鳥居をくぐり、階段を登る。ここから参道かと思うが、すぐに舗装道路が現れた。小さな案内板には「右側が東金砂神社この先30m下登る」と書かれている。舗装された道を右に向かい、左手の階段を登ると仁王門、この門をくぐり、その先の階段を登ると田楽堂と書かれたお堂がある。ここでは毎年2月に田楽舞の神事が行われるようだ。さらにその先の階段を登ると、つりがね堂と呼ばれる鐘つき場がある。ここからまた階段を登ると本殿に行き着く。本来無宗教の私だが、参拝の作法、脱帽、二拝、二拍手、一拝と書かれた作法を真似る。 

 参拝後、神社裏から東金砂山のピークを探すため、本殿の裏に回る。すぐに小高い地形が確認できたが、刈り払われているわけでもなく、東金砂山を示すものは何もない。

 この後は、神社脇の林道を歩き、459.5mの三角点に向かう。地形図に実線で示された林道を歩き、点線で書かれた山道に入るとすぐに猛烈なヤブで道が塞がれたが強行突破した。

1252分、ヤブを掻き分けて、三角点のあるピークに着いた。誰かが置いたのだろうか、三角点の四方は小石で囲まれていた。周囲はヒノキの人工林で展望は一切ない。ビールの空き缶が一つ近くに転がっていた。先人がこのピークを探し当て、ここに腰を掛けて缶を開け、静寂の中で達成感に浸ったのだろうか

 
 
この鳥居をくぐり、階段を登る 階段の上には仁王門
田楽堂 東金砂神社本殿
   
ピーク付近   459.5mの三角点