茨城のヤブ山歩き (No.43)  陰陽山(216m)  

2万5千分の1地形図「上小瀬」 常陸大宮市 平成18年11月18日

 旧山方町の陰陽山を歩く。この山名は地形図には書かれてはいないが、陰陽山森林公園や陰陽山神社として常陸大宮市のホームページでも紹介され、また分県登山ガイドでも茨城の山として取り上げられている。森林公園内でもあり、道は整備されているだろうと考え、地形図での検討はしない。

 

国道118号線を走り、山方町で県道29号常陸太田烏山線に乗り、約2.5km走ると森林公園入口の案内があり、整備された駐車場に着く。そこから少し歩くと「陰陽山森林公園」と書かれた大きな案内板があり、ここが陰陽山神社の入口であり、陰陽山への登り口となる。

 

143分歩き始める。鳥居をくぐり、杉の古木が両側にあるいかにも神域らしい雰囲気のある長い石段を登る。すぐに「幣殿」と書かれた社殿に行き着く。ここはお供え物をするための場所であろう。その先に拝殿があり、またその先にある小さな社が本殿であろうか。その後ろには陰陽神社の御神体である陰石と陽石の2つの大きな石があり、本殿前両側には犬のようなイタチのような腰の長いなんとも愛嬌のある狛犬が鎮座している。奉納された絵馬を掲げておく掛け板もある。ここ陰陽神社は元禄3年に水戸光圀が創建し、夫婦和合の神様ですと書かれていた。陰陽石の背後を回りこむとすぐに山頂となる。山頂付近は森林公園のために伐採されたのだろうか、落葉樹の中にアラカシなど照葉樹の混じる若い二次林である。

 

 157分山頂に着いた。付近には大きな石が散在し展望台が作られているが、山頂を示すものは何もない。南方面は大きく展望が開けており、条件がよければ筑波山や富士山も遠望できるようだ。眼下にはゴルフ場が見える。

 

 陰陽山の山頂は案内板によると標高233mと書かれているが、地形図の等高線をなぞってみると210mのラインまでしか書かれていない。分県登山ガイド「茨城県の山」に書かれている216mがこの山の標高であろう。

陰陽山登山口 陰陽山森林公園案内板
陰陽石 陰陽山山頂