茨城のヤブ山歩き (No.72)  石倉山(129m)  

2万5千分の1地形図「岩間」 笠間市 平成22年03月13日

 笠間市南部に位置し、北関東自動車道、友部インター近くの石倉山を歩く。地形図を見ると、「宍戸国際ゴルフ場」を取り巻く南側の道路と平行に、尾根が発生している。この道路から、尾根に取り付く道を探そうと考えた。

国道355号宍戸バイパスを、笠間から石岡方面に向かう。北関東自動車道の下を通過すると、すぐに「宍戸ヒルズカントリークラブ」が右手に現れる。手持ちの地形図では宍戸国際ゴルフ場と書かれている。この地形図は10年以上も前に修正されたもので、やはり地図は新しいものを使う必要がある、と痛感しつつ、このゴルフ場入り口から入る。

石倉山へ続く尾根はゴルフ場の敷地内から発生しており、そこはフェンスで囲まれている。車を走らせると、左にゴルフ場の人工池が現れた。この池は地形図に書かれており、場所の特定ができる。この近くで車を停め、125分歩き始める。

右手の尾根に取り付く道を探すが、すぐに道のピーク、石倉山と金比羅山の鞍部に出る。ここを起点に道が四方につくられ、「南山内林道」と書かれた道も見える。石倉山方面への道には、なぜかゲートが設けられているが、このゲートは開かれており、この道を歩く。何かの作業道のような道で、使い古した線路の枕木や大きな石、フォークリフトのパレットなどが道の脇に積まれている。

1212分、開かれた場所に出た。周囲には砂や土砂、産業廃棄物のようなものや、伐採した樹木などが積まれている。周囲で一番高いところにはコンクリートが打たれている。近づいてみるとヘリポートのようだ。山頂を示すものは一切ないが、ここがそうなのだろう。昔は里山として地域の人たちに利用されてきたのだろうが、近年ゴルフ場やヘリポートなどに開発され、自然が破壊された。ここはもう山としての体(てい)をなさず、地形図に書き込む山名は消したほうがよいと提言したい。                                    

ヘリポートから東方面は水戸の市街地らしく、緑地帯や高いビルが見える。ここ石倉山から北東方面には、標高128mの富士山、南西方面には金比羅山や加賀田山、その先には難台山や吾国山へと続く宍戸アルプスと呼ばれる山々が見える。これらを全山縦走したら面白そうだ。

 
右手が石倉山への道 ここを入ると山頂、ヘリポート
山頂のヘリポート 前方に宍戸アルプス