茨城のヤブ山歩き(No.124)  板敷山(304.0m)  

2万5千分の1地形図「加波山」 桜川市 平成24年10月14日

笠間市、石岡市、桜川市の3市の境界に位置する板敷山(いたじきやま)を歩く。

地図を見ると板敷山の西の麓に板敷という地域があり、そこから始まる林道らしき道が板敷山ピークのすぐ下を通っている。この道を通れば板敷山までほんのわずかな時間で行き着くだろうと考えた。しかしこの道に入り、集落を過ぎると通行止めとなっていた。

それならば北からの道を歩こう。

 

県道80号土浦笠間線を板敷から北に向かうと、すぐに今泉方面への道に入る。ここから林道今泉吾国線が始まる。

この道を走ると地図に破線で示された山道があるはずだ。

くねくねと曲がった道は場所の特定がしやすい。等高線に沿うようにつくられた林道の、大きなカーブを尾根が通っている。

 

1116分、歩き始める。ヒノキの人工林の中の道を歩くが、すぐに道は尾根を巻くようになった。しっかりした道は林業用の道だった。

どうしようか迷ったが、少しの間この道を歩いてみよう。迷いながら進んでいるうちに沢道となった。道はなくなりここで引き返す。

 

1132分、再び尾根に乗る。踏み跡はない。

人工林の中は陽が入らず、常緑の陰樹のアオキやヒサカキの潅木は見られるが草本類は少なく、歩きやすい。林床にはスギの落ち葉が堆積し、ふかふかとしている。尾根を見失わないように歩く。

道は植生域がはっきりと分かれた。尾根の右側に落葉樹林、そして左側に針葉樹林。地図ではどちらも針葉樹林の記号が書かれている。

尾根はやせ尾根となり、地形図で現在地の確認どころだ。この先は尾根がはっきりしなくなる。

 

1145分稜線に出た。ここを右手に行くとすぐに三角点がある。1147分、板敷山に着いた。ここも広葉樹と人工林に囲まれ展望はない。

 
登山口となる尾根 ここから入る
尾根 板敷山山頂