茨城のヤブ山歩き(No.95)  鐘転山(218m)  

2万5千分の1地形図「岩間」  常陸太田市 平成23年9月9日

  この日の最初の山である愛宕山に登山後、地形図に書かれた龍泉院からの道を選択し、鐘転山(かねころがしやま)に向かう。

1235分、曹洞宗龍泉院の中にある墓地の脇を通り、山道に入る。杉林の中の道はほとんど歩かれてないのだろう、下草が茂り、くもの巣が体に張り付く。最初、道がしっかりとしていたが、すぐにびっしりとリョウメンシダが覆い、道がわからなくなってきた。緩やかな沢道のシダが薄いところを選んで歩くが、下はぬかるんでいる。このぬかるみにイノシシ足跡らしきものがあった。ぬかるみを避けようとして歩くと、かすかに踏み跡らしきものがあったが、すぐアズマネザサのヤブになった。このヤブを掻き分けて歩くが、やがて猛烈なヤブの中に入り込んでしまった。ヤブの中の獣道らしきところを選んでヤブを掻き分ける。

110分、ヤブを脱出し、しっかりとした道に出た。やっとヤブ漕ぎが終わった。これを左に進むと、鐘転山にはすぐに行き着くだろう。

114分、鐘転山山頂に着いた。山頂は広く切り開かれているが、周囲は落葉広葉樹に覆われて展望はない。周りの立ち木に鐘転山とかかれた木札がつけられている。ここの案内板によると、時代ははっきりしないが泉城と呼ばれるお城が築かれていたようだ。

帰路は林道「滝前山根線」を歩く。鐘転山から北西方面の道を歩くと林道に出た。地図を見ると、この林道は愛宕山にも続いているようだ。林道歩きの途中、渡りをする蝶アサギマダラと出会った。これから暖かい地方に移動するのだろうか。道沿いにはシラヤマギク、ハギ、ゲンノショウコなどの花も咲き、秋を感じさせてくれる。

 
 
曹洞宗龍泉院 右が墓地で左の道へ入る
登山道の様子 シダが覆いつくす
   
 鐘転山山頂  山頂の案内板