茨城のヤブ山歩き (No.80)  富士山(144m)  

2万5千分の1地形図「笠間」 笠間市 平成22年09月5日

 富士山と名のつく山は全国には300座以上あり、茨城県には10座以上、そのうち笠間市には3つの富士山がある。一つは旧友部町の宍戸ヒルズカントリークラブに隣接する富士山(ふじやま)(128.1m)。二つ目は、水戸線福原駅東に位置する富士山(183.2)m)、そして三つ目は今回歩いた富士山である。この山は地形図に山名は書かれていないが、山と渓谷社発行の分県登山ガイド「茨城県の山」で紹介されており、笠間の中心部に位置する佐白山に隣接している山である。

地図を見ると山頂まで道路が通じているが、西方向の神社付近から道があるようだ。今回はこの道から登ってみよう。

神社の鳥居脇から細い道に入り車を停め、1037分歩き始める。神社の案内板によるとここは三所(さんじょ)神社で、「初代笠間藩主藤原時朝が笠間の総鎮守として建立した」と書かれている。鳥居をくぐり、社務所の裏手にまわる。こんなところいくらでも踏み跡があるだろうと考えていたが、ほとんど踏み跡らしきものはない。とにかくヤブにならないことを願いつつ登る。前方にちょっと開けた明るい所が見え、そこに向かうとツツジが植林された場所に出た。ここにはたくさんのツツジが植えられ道が整備されており、道には山頂まで240mと書かれた案内板が建てられている。後はこの整備された広い道を上に登るだけ。ツツジがたくさん植えられ、「ツツジを大切にしましょう」などとも書かれている。                      

1056分、あっという間に山頂に着いた。山頂は広く整備され、舗装された道路が入ってきている。中央には芝生が敷き詰められており、東屋とか、観音像がつくられ、回りは遊歩道になっているようだ。展望がよく、ぐるっと360度笠間の山々に囲まれているのが分かる。 


 あとで知ったが、この山は毎年4月から5月にかけてツツジ祭りが催される、笠間ツツジ公園と呼ばれる山で、三所神社裏から入った山のすぐ脇にはこのツツジ公園に続く観光道がつくられていた。

 
 
三所神社入り口 神社裏ここから山に入る
 
山頂への道、ツツジ公園  富士山山頂