茨城のヤブ山歩き (No.56)  鶏足山(430.5m)  

2万5千分の1地形図「中飯」 城里町 平成20年3月1日

 栃木県との県境に位置する鶏足山(けいそくさん)に登る。この山は栃木県側からはよく登られているようで、県境尾根を辿る道ができているのだろう。地形図を見ると茨城県側からは、城里町(旧七会村)赤沢地区から山頂近くまで林道が通じている。鶏足山の山頂から派生している尾根をこの林道が横切っているので、ここから登ることができそうだ。

県道225号鶏足山線を走り、「赤沢上組」と書かれたバス停前の駐車スペースに車を止める。この少し先から林道が通じているが、道路状態がわからないので、早めに車を止め歩くことにした。

1020分歩き始める。少しの間、県道226号鶏足山片庭線を歩くが、すぐに鶏足山登山口と書かれた林道入口に着いた。ここで県道から林道に入る。

起伏の少ないスギとヒノキの人工林を歩く。間伐は行き届いていないようだ。道ははっきりとした沢道となり、植生は落葉広葉樹が多くなる。日当たりのよいところでタチツボスミレが一輪咲いていた。3月初日のこの日だが一足早い春を感じさせてくれる。

林道を造成する目的はいくつかあるが、この林道はどこにも通じてなく、同じところに戻るので、林業を目的とした道だろう。ここまで舗装はされていないが普通車でも通れそうだ。

林道の最高標高点が尾根上の鞍部となり、そこに道標が設けられていた。道標は北方面に「鶏足山山頂」、南方面に「赤澤富士山頂」と書かれている。

1050分鶏足山山頂方面に向かっての尾根歩きとなる。ここから山頂までは約400mの距離だ。

1101分鶏足山山頂に着いた。山頂には二等三角点が設置されており、「鶏足山山頂」と書かれた表示板がコンクリートの基礎にしっかりと取り付けられている。他に「焼森山方面」と書かれた表示板は栃木県の山への縦走路だ。山頂は木が刈り払われて20人くらいが腰をおろして休めそうだ。周囲はほとんどが落葉広葉樹で、今はすっかり落葉しているが立ち木の数が多く、展望は得られない。南方面に立ち木の間から少しだけ集落が見える。       

山頂には北から南西方面に茨城と栃木の県境がある。北方面には立ち木を利用した階段がつくられているが、この先に道ができているのだろう。また南西方面の尾根にもはっきりした道ができている。栃木県方面からの道だろう。地形図には示されていないが、たくさんの道がつけられているようだ。

登山口となる林道入口 林道からこの右側尾根に入る
登山道 鶏足山山頂