茨城のヤブ山歩き(No.153)  熊の山(310.6m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 常陸大宮市 平成25年08月31日

常陸大宮市を流れる久慈川、この川沿いに走る水郡線下小川駅の東に熊の山は位置する。

地形図を見ると、下小川駅から久慈川を挟み、対岸の国道118号に向かい、沈下橋として知られる平山橋を渡る。この道が国道に合流する交差点付近から、熊の山への尾根が発生している。

 

平山橋付近に車を停め、10時ちょうどに歩き始める。

「神長りんご園」と書かれた坂を上り始めると、すぐに「熊の山 山方町観光協会」の案内板が目に付く。畑の中に民家が点在する道を歩くと、分岐に「熊野山へ登古道」「熊の山ハイキングコース」と書かれた二つの道標がある。左側に向かうと、国道118号に出る。ここは右側の熊の山方面に向かう。

 

1012分、最後の民家を過ぎると山道になり、舗装はなくなった。林に入ると、とたんに涼しくなり、蝉の鳴き声が一層賑やかになる。

ヒノキと落葉樹が混じる混交林の尾根道を歩く。手前の分岐では、道標に「熊野山へ登古道」と書かれていたが、このしっかりとした道は古くから歩かれていたのだろうか。

 

1020分、前方は急斜面の登りとなる。右方面には斜面を巻くように道がつくられている。道標には急斜面方向に「熊野山」と書かれている。ここにはベンチが置かれている。

60m前後の標高差を登りきると、ここにもベンチが置かれ、小休止して汗をぬぐうのには好都合だ。

 

1034分、尾根上のピークに設置された三角点に着いた。

時折、国道を走る車や、水郡線を走る電車の音が聞こえてくる。道はしっかりと整備された、よいハイキングコースだ。

 

三角点から2つ目の小ピークを下った鞍部に道標があり、西方面は「下小川駅」方面、東は「熊野山」と書かれている。この分岐を東に曲がると、すぐに熊の山から派生する尾根が現れる。この尾根を一登りで熊の山に行き着くだろう。

しかし、道は尾根から外れ、斜面を巻くようにつくられている。尾根には踏み跡があるが、少々荒れているようで、しっかりとした巻き道を歩く。

途中2ケ所、尾根が下ってくる。いずれもピーク方面に踏み跡はあるが、熊野山の登古道ではなさそうだ。

 

そのまま巻き道を進むと、「熊野神社」と書かれた鳥居が現れた。鳥居をくぐり、217段の石段を登る。

 

1057分、熊の山山頂に着いた。山頂には熊野神社が祭られている。山頂からは東側を除き、雄大な展望が広がる

 
ここから歩く すぐに「熊の山」の案内板
分岐を右に 山道に入る
 
熊野神社の鳥居   熊の山山頂