茨城のヤブ山歩き (No.62)  三峰山(177.8m)  

2万5千分の1地形図「羽黒」 笠間市 平成20年11月3日

 笠間市の三峰山(みつみねやま)に登る。地形図を見ると三峰山には東西南北から道が通じており、山頂すぐ西には道路が走っている。今回は北側の道から山頂を目指してみよう。

国道50号を走り、飯合(いいごう)地区から広域農道フルーツラインに入り、水戸線の線路の上を走る。「岩谷寺(いわやじ)」と書かれた案内板を通過し、車を止められる場所を探す。岩谷寺は国指定重要文化財に指定されている薬師如来像が2体置かれている、由緒のある寺である。

1132分、道路沿いの駐車スペースに車を止めて歩き出す。空はどんよりと曇っているが、風はない。地形図で入口を探す。ヤブに覆われてわかりにくいが、地形図を見て場所を特定して、ヤブの中に強引に分け入る。中に入るとわずかに踏み跡があった。

背丈以上に生長したアズマネザサを掻き分け、歩きやすい場所を探す。クモの巣が何度か顔に貼りついた。すぐに道は不明瞭になる。こういうところに地形図に道が書かれているのも不思議だ。しばらく現地調査には来ていないのだろう。尾根に乗るためヒサカキのヤブの中に強引に分け入る。途中、キノコの入ったレジ袋が捨てられていた。置き忘れたのか、捨てたのか、シロハツモドキという名のキノコのようだ。このキノコは食べられない。山頂近くになると小さな道があちこちと錯綜している。林業用の道か、今は使われてなさそうだ。おそらく地元の人が山菜取りやキノコ採りに利用している道だろう。

129分三峰山山頂に着いた。山頂には二等三角点が設置されているが、山頂を示す案内札などはない。植生は混交林で、伐採後に多様な樹木が侵入した二次林であろう。アカマツ、スギ、ヒノキ、コナラ、ヒサカキ、コシアブラなどが生長し、視界は一切ない。

ここから山に入る 三峰山山頂