茨城のヤブ山歩き (No.20)  宮古山 (339.5m)  

2万5千分の1地形図「町付」 久慈郡大子町 平成16年3月27日

  大子町の北部にあり矢祭町に近い宮古山に登る。地形図を見るとこの山は道路から山頂までは直線距離で100mにも満たない距離、そして高度差は約70mで周辺住民の里山という感がする。

国道118号線から八溝山に通じる県道28号大子那須線、県道196号石井大子線を走り、茶味内バス停手前の道を右折、少しの間田圃の中の道を走り、すぐに山道に入る。右手に小さな牧場があり、この前の小さなスペースに車を止める。地形図を見るとピークから東側に道があり、この先古屋敷の集落に通じているようで、この道から尾根に乗り山頂に行けそうだ。

11時20分歩き始める。ほとんど風がない快適なウォーキング日和である。舗装道路を東に進みすぐに左折する。草地の中にイヌフグリの小さな花が咲き始めていた。すぐに左手の尾根に入る。山は杉とヒノキの人工林で、杉の枯れ葉が堆積して踏み跡は確認できない。薄暗い林床にはキイチゴやアオキなどが見られ、チャが自生していた。大子町は茶畑が多いが、ツバキ科のチャのあの大きな実がどうしてこのようなところで更新し、育っているのであろうか。小さな花を付けたウグイスカグラも見ることが出来た。

 1時29分山頂に着いた。比較的新しい御影石の三等三角点が設置されている。山頂はヒノキの人工林に囲まれているが、南東方面には高木層の落葉広葉樹が美しい雑木林を形成していた。ヤマザクラ、コナラ、イヌシデなどに混じり照葉樹のシラカシも見られた。

登山道入口 宮古山山頂

茨城のヤブ山に戻る