茨城のヤブ山歩き (No.66)  水沼山(459m)  

2万5千分の1地形図「川部」 北茨城市 平成21年10月18日

 北茨城市の水沼山に登る。この山は地形図に山名は記載されていないが、茨城県高萩土地改良事務所のホームページに北茨城の山として紹介されている。

栄蔵室や花園山など茨城県北部の山を源流とする花園川、この川をせき止めて洪水調節や灌漑用水,上水道の供給などを目的とする水沼ダムは新緑や紅葉、そして釣りなどで人が絶えることはない。

地形図を見ると水沼ダムの北に459と書かれたピークがあり、ここが水沼山だ。水沼ダムからほぼ真北に尾根が延び、459mのピーク、そしてその先は鷹巣山に続く。ダムの北側につくられた道を走りながらこの尾根に取り付く道を探そう。

ダムに向かって車を走らすと管理事務所近くに道標が立てられ、「水沼山へ1km、水沼山・鷹巣山登山口」と書かれている。道標手前のわずかな駐車スペースに車を止め、1052分歩き始める。

 間伐材を横に並べただけの階段を少し登るとすぐに道は二手に分かれ、ここから左手の尾根に乗る。周囲は落葉広葉樹林で、イヌシデ、クマシデやクヌギ、コナラ、ヤマザクラなどを中心とした典型的な里山林を形成している。きれいな森、きれいな山だ。両側はスズタケの茂る道となった。市で整備したのだろうか、スギの支えに間伐材を渡し、階段を設けてある。これが土砂止めになるだろうし、結構歩きやすい。ササもきれいに刈り取られている。これを刈らなければ道はすぐにふさがってしまうだろう。やがてヒノキの人工林に入るが、適度に間伐されて気持ちの良い山だ。道は明確な尾根歩き、この先のピークが水沼山だろうか。

1110分水沼山山頂に着いた。ここには「水沼山 標高459m」と書かれた案内板が設置されている。周囲は落葉広葉樹に囲まれ展望はない。

 
水沼山登山口 登山口の案内板
階段がつくられた登山道 水沼山山頂