茨城のヤブ山歩き(No.119)  物見山(203.0m)  

2万5千分の1地形図「山方」  常陸大宮市 平成24年9月16日

 山方町の物見山を歩く。国道118号線から久慈川に架かる岩井橋を渡り、すぐに櫃沢(ひつざわ)、押沼方面に右折する。少しの間田んぼの中の道を走る。いまは稲刈りの時期で、コンバインが走り、刈り終わった田では野焼きが行われ、あちこちから煙が上がっている。この道は集落を結ぶ生活道路だろうか。田んぼを抜け山間部に入ると、地域の人たちが集まり、道路沿いの草刈りをしていた。

 

1037分道路脇に車を停める。ここは常陸太田市と常陸大宮市の県境に位置する尾根上で、しっかりとした道がつけられ、ここを歩くとすぐに山頂に着くはずだ。

ゆるやかな道を登るとすぐに道は平坦になる。ここにフェンスで囲まれた、貯水タンクと思われるコンクリートの構造物がある。この前には「愛宕山供養」と書かれた古い石が置かれている。なぜ「愛宕山」なのだろうか。


道は倒木が多く、あちこち道がふさがっている。この倒木をくぐったり、回り込んだりして進む。両側はシデ、コナラ、ヤマザクラなどの典型的な里山林。ツクツクボウシが盛んに鳴き、くもの巣が顔に張り付く。このくもの巣に蝉がかかっているのを何度か目にした。

ヤマジノホトトギス、ヤマシロギクが咲き始め、いよいよキク科植物の時期だ。色づいたアケビも落ちている。

すぐに道は尾根から離れ、巻くようにつけられ、道から離れ尾根に向かうとすぐに三角点が見えた。


 10
47分、わずか10分ほどの山歩きで汗をかく間もなく山頂に着いた。周囲はシデなどの落葉広葉樹に囲まれ展望はない。すぐ下を山道が走っているので、時々車の音が聞こえる。三角点以外、物見山を示すものは何もない。

 
ここから右の道へ向かう 「愛宕山供養」の石と貯水槽
道をふさぐ倒木 物見山山頂