茨城のヤブ山歩き(No.120)  盛金富士(340.7m)  

2万5千分の1地形図「山方」  常陸大宮市 平成24年9月16日

 盛金富士は地形図に山名は書かれていないが、地域ではよく知られた山で、地元の観光協会などによって森林浴コースとして整備されている。

国道118号線を走り、常陸大宮市家和楽(やわら)地区で久慈川に架かる平岩橋を渡る。水郡線下小川駅方面に向かうと「盛金富士ハイキングコース」と書かれた案内板が目に付く。

この案内板に導かれ車を走らせると、「富士山頂へ釜古道」と書かれた案内板と鳥居が現れた。この鳥居には「富士神社」と書かれている。ここも富士信仰の山の一つなのだろうか。

1149分、鳥居脇の狭いスペースに車を停める。

鳥居をくぐり山道に入ると、手入れの行き届いていないスギの人工林で薄暗い。コンクリート製の階段がつけられた尾根沿いの道を歩く。道は落葉広葉樹林に変わった。

このコンクリートの階段が切れると道はヒノキの人工林に変わり、再びコンクリートの階段が現れると道の傾斜はきつくなった。汗が噴出す。

道は斜面を巻くようになり、右からの尾根と合流すると、間伐材で作られたベンチが設けられた休憩ポイントとなる。

この先、再び落葉樹林に入り、2体置かれた石仏を右手に見ると、道は急斜面につくられた巻き道となる。

巻き道の先は左手からの尾根に合流し、急な尾根を登るともう山頂だ。

 1221分、斜面を登りきると祠があり、すぐに山頂に着いた。周囲はモミやアラカシなどの常緑樹、それにコナラなどの落葉樹や潅木に囲まれ展望は良くないが、南に山方の町並みや久慈川、東には東海村の火力発電所の煙突なども見える。また、北には男体山の岩峰など一部展望が開ける

 
案内板を左に向かう ここから山道
尾根の合流地点の休憩地 2体の石仏
 
盛金富士山頂  男体山の岩峰