茨城のヤブ山歩き(No.96)  明神山(356.6m)  

2万5千分の1地形図「竪割山」  常陸太田市 平成23年10月28日

 常陸太田市の明神山を歩く。国道349号茨城街道を北上し、道の駅「さとみ」手前から山道に入る。この道は地域の生活道路なのだろう。曲がりくねった山道を登り、この道の最高標高340m付近の駐車スペースに車を停める。地図を見ると、ここから東に100メートル前後に明神山は位置する。

1052分、山に分け入る。左手に見える尾根を巻くように道らしきものがつくられているが、ここは鉄則通り左手の小ピークに向かう。ここから尾根沿いの道を東に歩く。はっきりとした踏み跡があるが、ほとんど歩かれてないようで、林床にはヤブコウジがびっしりと生育している。ほんの数分でまた小さなピークが現れ、「あれ、ここがもう山頂なのか」と勘違いしてしまう。しかしこれは地図に現れない小ピークであり、また尾根沿いに進む。尾根にはササなどに赤いテープがつけられているが、このテープに導かれて歩いたら道を間違えた。山頂らしきところに着き、三角点を探す。しかし、あるべきはずの三角点がない。地図で確認すると尾根の分岐を間違えたようだ。地形図を見て、この分岐を判断するのは難しい。少し戻って地形を見極め、三角点方面の尾根に入るがヤブになっており、こっちのほうは人が歩かれてないようだ。モミジイチゴが立ちはだかっており、その中を掻き分けて歩く。

113分、三等三角点と書かれた三角点があるピークに着いた。周囲はアズマネザサが茂り、ヒノキの人工林で展望はない。立ち木には木札が取り付けられているが、色あせて書かれた文字の判読はできない。このあとはのんびりと周囲の植物観察を楽しんだ。

 
 
ここから入る ヤブの尾根道
山道を彩るヤクシソウ 明神山山頂