茨城のヤブ山歩き (No.24)  妙見山 (390.3m)  

2万5千分の1地形図「大子」 久慈郡大子町 平成16年8月20日

 里美村の妙見山に続き、今回は大子町の妙見山に登る。大子町から国道461号に入り、塙地区で右折する。地形図を見ると初神の集落から山頂北に林道が通じている。車で山頂近くまで行けそうだが、林道を歩き山頂から派生する尾根を探そうと考えた。最奥の民家脇に車を止めさせてもらい、10時30分歩き始める。高鳥山林道と書かれた約2kmの林道歩き。暑い。アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシがせわしなく鳴き暑さを増幅させる。地図をよく見て左手に尾根が現れるところで入る。わずかな踏み跡が見られる尾根歩きで11時55分山頂に着いた。山頂を示すものは三角点以外何もないが、ヒノキの小木の根本に何枚かに割れて落ちている板の1枚に○○山と書かれているのが見える。立木に付けられた山頂を示す木の板の標識が朽ち落ちたのであろう。山頂東側は小木の落葉広葉樹林、西側は針葉樹の人工林に囲まれ展望はない。

ところで、林道口で車を止めさせていただいた集落の人に話では、妙見山には「妙見様」を祭ってあり、三角点のある山ではなく、その先にある山だと言う。時間もあるのでこの先北西方面の尾根伝いに「妙見様」を探してみることにした。いくつかのピークを越えると石祠が置かれたピークに出た。ここが土地の人が言う「妙見様」の祭られた妙見山のようだ。最近はここを訪れる人は少ないようで、山頂付近は灌木で覆われていた。

帰りは元の道を戻らず、南側斜面の最短距離を下り山頂南側の林道を歩き戻った。

妙見山山頂 妙見様石鉾

茨城のヤブ山に戻る