明山山頂

茨城のヤブ山歩き (No.10)  明山 (457.4m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」 久慈郡水府村 平成15年6月21日

常陸太田から県道29号常陸太田烏山線で北上し、山方町西野内で県道249号山方水府線に入り、大久保方面に向かう。進むに連れ山間部に作られた道路は狭くなり、ほんとうにこの先集落があるのだろうかと思う。やがて右側に案内板が見えた。湯沢郷、竜神ダムハイキングコース案内図と書かれており、ここから竜神峡や明山、篭岩方面への登山道が設けられている。林道上の登山口に車一台の駐車スペースがあり、ここに車を止めた。登山口には真っ白いホタルブクロが咲いている。

11時ちょうど登山開始。歩き始めトラバースぎみですぐ尾根に乗る。前方右手には木々の間から明山が見え隠れしているが、新緑が深くなかなか明山の全貌が見えない。竜神峡方面へのハイキングコースでもあり明瞭な道ができている。すぐに最初の小ピークに着いた。ここには篭岩−竜神峡の道標があり、地図で見るとここから竜神川と平行して北にいくつかのピークをつないで501.4mの篭岩に続いている。明瞭な尾根歩きでここを縦走しても面白そうだ。急斜面を下ると三葉峠と呼ばれるコルに着いた。左に行くと竜神峡、直進すると明山である。前方すぐ前に木々の間から明山が見える。このへんの樹木は自然の雑木でダンコウバイが多く、3裂した葉がよく見られた。道は急登となりロープや木の根をたぐりながら登る。11時35分山頂着。山に囲まれた360°の展望で茨城北部はほんとうに山深いところだなと実感できる。南東側には竜神大吊り橋、その先には高鈴山の電波塔が見える。この山頂にはなぜか切られずにコナラの木が、ピークを取り囲むように7〜8本残っている。山頂には2組の夫婦が休んでいた。展望を楽しんだ後山頂を後にし、ゆっくりと来た道を戻った。下りの急斜面には花も終わりに近いが、可憐な純白のネジキの花が咲いており、途中の登山道にはシモツケ、岩の上にヒメレンゲの黄色い花がちょうど見頃に咲いていた。12時20分登山口の林道に戻った。明山の地図を見る

明山山頂 純白のホタルブクロ
岩の上に咲くヒメレンゲ

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