茨城のヤブ山歩き(No.107) 撫子山(320m) |
2万5千分の1地形図「町屋」 日立市 平成24年5月13日 |
日立市北部の撫子山を歩く。山仲間からこの山を教えてもらったとき、「なでしこ」というおよそ山の名前としては似つかわしくない女性的なネーミングに、ひょっとしたら昨年大ブレークしたサッカー女子日本代表にあやかった? などと考えてしまった。
県道36号日立山方線から日立市中深萩町南部の悦子地区へ向かう。集落に入ると撫子山の案内板が目に付いた。案内によると、ここから1キロ先に素鵞(そが)神社、撫子山と書かれている。
11時45分、案内板の脇を通り民家の間を歩く。廃屋を右手に見ると山道に入る。スギの人工林の沢道を歩く。ムラサキケマンやツルカノコソウなどが咲く静かな山歩き。途中道案内でもするように、人工林の中に大きなケヤキの古木が残されていた。
12時ちょうど、これまで少しずつ登ってきた山道は鞍部に変わった。ここに素鵞神社が建てられている。右手方向には撫子山と書かれた案内板がつけられている。この先320mの等高線で閉じられた範囲の中に撫子山のピークがあるのだろう。
12時3分、撫子山山頂に着いた。山頂には能因法師の和歌が刻まれた石碑が建てられている。その案内によると「能因法師は平安時代の旅好きな歌人で、この地を訪れたときにこの歌を詠んだ」というようなことが書かれている。
周囲は間伐の行き届いていないヒノキの人工林。北斜面は広く切り開かれて、落葉広葉樹の二次林となっているが、背丈の低い落葉樹が密生しており、先が見通せない。
ここに白い花が咲いているので、近寄ってみるとスイカズラ科のオトコヨウゾメの可憐な花だった |
撫子山案内板 | 案内板脇のこの道から入る | |
ケヤキの古木 | 沢道から右の斜面に入る | |
素鵞神社 | 撫子山山頂 |