茨城のヤブ山歩き(No.150)  小木津山(230m)  

2万5千分の1地形図「日立」 日立市 平成25年08月12日

日立市北部に市民の憩いの場として、小木津山自然公園がある。ここは四季を通して、野鳥や植物などの自然観察、そして、起伏に富んだ地形は散策など、多くの市民に利用されている。

ここには小木津山というピークのある山は存在しない。この自然公園一帯を小木津山と呼ぶのだろう。

園内は車も走れる広い道や、山道のような狭い道など縦横に散策道が整備されている。今日は公園を取巻くようにつくられた道を、北展望台から南展望台と回る周回コースを歩いてみよう。


  公園の駐車場に車を停める。

ここには、公園を野鳥の森として保全し、子供のための観察会や安全パトロールなど、長年にわたり取り組んできた近くに住む一市民の手による、掲示板が建てられている。

舗装された道を少し歩くと、岩の上を流れる小さな沢が現れる。ここに見られる地層は日本最古の5億年前の花崗岩だ。

この先からは公園の整備など、許可をもらった車以外は進入禁止となる。


  しばらくは舗装道路の歩きで、道の両側にはシラカシ、カエデ、そしてラクウショウの並木が続く。ここを通り抜けると人工池が現れる。池にはこの時期、水生植物のヒツジグサがびっしりと水面を覆い、鯉や亀、小魚が棲息し、時折、ブォーブォーとウシガエルの鳴き声が聞こえる。
また、小魚を狙うカワセミの姿を、ここでは頻繁に見ることができる。

 

人工池からバーベキューを楽しめる炊飯所方面に向かい、芝スキーの斜面を上る

自然公園北側外周の道を半時計方向に歩き、案内板に北展望台と書かれた方向に向かうと、すぐに標高200mを超える北展望台に着く。ここからは東方面に、自然公園に広がる森と、その先に太平洋の展望が開ける。

再び外周の道を歩くと、標高190mを超える南展望台となり、ここからも太平洋側の展望がよい。展望台から外周の道に戻ると人工池方面に行き着く。ここまではゆっくり歩いても2時間もかからないで歩けるだろう。しかし、小木津山自然公園は外周の道だけではなく、そこから縦横に道がつくられており、この道を歩くのも楽しいだろう。

 
小木津山自然公園入口 日本最古の地層
人工池 園内の道
   
北展望台   南展望台