茨城のヤブ山歩き(No.155) 御岩山(530m) |
2万5千分の1地形図「町屋」 日立市 平成25年09月07日 |
常陸国風土記に書かれた「賀毗礼(かびれ)の高峰」といわれる日立の霊山、御岩山に登る。 山頂付近からは縄文時代の土器や祭祀の跡が確認されている。
御岩山は日立アルプスの縦走路上に位置し、直接登るには向陽台方面と御岩神社からの道が通じている。今回は御岩神社から山頂に向かう。
神社の駐車場に車を停め、9時44分に歩き始める。神社の社務所前から鳥居をくぐり、参拝道を歩く。県指定文化財で、樹齢500年以上といわれる三本杉前を通り、楼門をくぐり、斎(さい)神社から御岩神社の本殿に参拝し、ここから道標に「賀毗礼の峰」と書かれた山を目指す。
タマアジサイが咲く沢道の歩きは、ヤマジノホトトギス、ツリフネソウも咲き始め、ミズヒキ、キンミズヒキ、オトコエシが咲く。夏の終わりを告げるツクツクボウシが名残を惜しむように鳴き続ける。道は除草がされて、歩きやすい。
かつては修験者も歩いた道なのだろうか。道はジグザグの登りとなるが、すぐに「賀毗礼神宮」の社が現れた。
この先も「賀毗礼の峰」の道標に導かれて歩き、10時20分、分岐に出た。右は御岩山岩頸への直登コース、左は高鈴山に続くハイキングコースとなる。直登コースは「東日本大震災の影響で危険だから通行しないよう」という案内板が建てられ、ここは左のハイキングコースへの巻き道を歩く。
10時24分にコースに合流した。
ここから御岩山、高鈴山方面に向かう。今日は多くの人が歩いているようだ。分岐からやや急な斜面を登りきると、前方に岩峰が見える。これが御岩山の流紋岩岩頸だ。この先に道標があり、「賀毗礼の峰(御岩山山頂)」と書かれている。
10時31分、御岩山山頂に着いた。周囲はヒサカキやアセビが密生し展望はない。
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御岩神社 神社本殿からタマアジサイ咲く山道に 賀毗礼神宮 山頂はもうすぐ 流紋岩岩頸 御岩山山頂