茨城のヤブ山歩き(No.134)  雷神山(270.2m)  

2万5千分の1地形図「上小瀬」 北茨城市 平成25年05月05日

常陸大宮市の雷神山に登る。旧地名では那珂郡美和村氷之沢(ひのさわ)地区に位置する山である。地形図には山道は書かれていないが、林道や点線で示された山道が近くまで通じているようだ。

 

国道293号線を走り、上小瀬地区で県道163号下檜沢上小瀬線に移る。那珂川の支流である緒川の蛇行する流れと平行するように走る道を氷之沢地区になると、民家の間から林道に入る。

狭い林道の舗装の切れた終点で車を停め、地形図でこれからの道を確認する。点線で書かれた道は、ここから沢道となるが、すぐに尾根に乗る。この尾根をしばらく歩くと、林道と行き交う。ここで林道を歩き、適当な場所から雷神山に登るか。

 

1045分、歩き始める。すぐに道は狭い山道になった。1羽のホオジロが盛んに囀り、鳴き声が一息つくと、森は静けさに包まれる。松尾芭蕉の句を思い浮かべる。「静けさや 森に染み入る ホオジロの声」。うん、なかなかいい。

ヒノキの人工林の中の歩きで、すぐに踏み跡は不明瞭となった。地図で方向を確認しながら歩く。

 

1056分支尾根に乗った。植生はヒノキの人工林から低木の落葉樹に変わった。アップダウンを繰り返し、分岐を確認しながら歩く。

 

1120分、前方、立ち木にテープが取り付けられている。それがいくつもあり、先人が目印にしたのだろう。右下には林道が見える。

ここは適当なところで林道に下った。林道を少し歩くと、尾根に向かうわずかな踏み跡が確認できた。ここから登ると、すぐに鞍部に出た。ここからは手前の小ピークを超えると、すぐに雷神山だろう。

 

1132分、雷神山山頂に着いた。

南方面にはヒノキの人工林、他は広葉樹の二次林で芽吹きがきれいだ。三等三角点が置かれているが、展望は一切無く、山名を示すものも無い。

 

帰りは林道を歩いた。この林道は今日歩いてきた尾根を巻くようにつくられている。この道を行けるところまで歩き、道がなくなれば尾根に乗ればよい。

今日はホオジロ、キビタキ、ヤマガラ、コジュケイ、シジュウカラ、メジロなどの野鳥の声にいやされた山歩きだった。

 
ここから山道に入る ここを登ると山頂への尾根
雷神山山頂