茨城のヤブ山歩き (No.81)  佐白山(182.1m)  

2万5千分の1地形図「笠間」 笠間市 平成22年09月5日

 笠間市の中心部に位置する佐白山に登る。地形図を見ると、この山は最高点と三角点の位置が違い、最高標高点は205m、三角点は182.1mと表示されている。最高点には佐志能神社が建立されているようだ。なお、笠間市の観光地図には佐白山209mと記されている。

私のこれまでの佐白山のイメージは、春になるとつつじ祭りが行われ、その期間は有料で沢山の人が入る公園という感覚でしかなく、登山やハイキングの対象としては考えることはなかった。地形図を見ると、山頂まで道が通じているようだ。今日は北からの道で大黒石なるものを見ながら歩いてみる。

笠間つつじ公園ゲート付近に車を停め、1135分歩き始める。この時期つつじ園を歩く人はなく、もちろんゲートには誰もいない。ここは関東ふれあいの道のコースでもあり、山域は県立特別自然公園にも指定されている。舗装道路を歩き始めると「大黒石」と呼ばれる大きな石が道をふさぐように置かれている。この石の周りを道が迂回してつくられている。道は広葉樹と落葉樹の森の中の道となる。保護林であろうし、樹齢は結構古いようだ。

すぐに広い駐車場となる。車はここまで入れるがここから先は市道で、佐白山観光道路と呼ばれているが、一般車両は通行止めとなっている。舗装された道は地形に沿って迂回しているようだが、古い道がショートカットするようにつくられている。この道は苔むした古びた石段などがあり、なかなかいい感じである。ちょっと小高い広い場所に着いた。ここは笠間城の本丸となっていた場所のようだ。ここからピークに向かう。笠間城跡や笠間城天守跡と書かれた案内板を過ぎると、重厚な石段石畳を登る。お城の石垣が見えてきた。

1153分、佐志能神社と書かれた社があり、ここがピークだろう。佐白山209mと書かれた木札が立ち木に取り付けられている。三角点はここからちょっと下がった小高いところにあった。ここは笠間城の土塁のようだが、いまは公園になっているようで、東屋やベンチが置かれている。お年寄り夫婦が2組それぞれ休んでいた。今度は歴史を辿りながら、ゆっくり再訪したいと考える佐白山だった。

 
 
ここから佐白山に向かう 大黒石
 
ピークの佐志能神社  佐白山三角点