茨城のヤブ山歩き(No.116)  妙見山(436.9m)  

2万5千分の1地形図「大中宿」  大子町 平成24年8月20日

 常陸太田市には二つの妙見山がある。どちらの妙見山も旧里美村にあり、一つは地形図はもちろん道路地図にも名前が書かれ、里美牧場近くに位置する妙見山、もう一つは里美観光協会のパンフレットに書かれ、竜神ダム近くに位置する今回歩いた妙見山である。

妙見という山名から推測すると地域信仰の山かも知れない。

地形図を見ると、ピークには三角点が設置され、林道や山道がつけられている。今日は妙見山北部の国道461号線から林道に入るルートを歩く。

 

1250分、道路脇に車を停めて林道に入る。入口にはチェーンが張られ、林道としては現在閉鎖されているようだ。道はコンクリート舗装されている。

あらためて地形図を見ると、妙見山まではアップダウンの少ない尾根沿いの道を歩く。林道起点の案内板には「細崎入林道」と書かれている。

舗装はすぐに終わり、砂利が引かれた道となった。ヒノキの樹林の下の歩きで、心地よい風が通り抜ける。

しばらくスギやヒノキの人工林が続く。道はそれほど荒れているようでもなく、スギの小枝が多少道に落ちている程度で、今すぐにでも車が通れそう。

しかしこの林道を供用しても林業の作業道としての利用するだけだろう。

地域住民の生活道路としての役割はほとんどないように思う。通しても不法投棄の場になってしまうかも知れず、通さないほうがよいだろう。

 

18分、道は再びコンクリート舗装となった。この時期珍しい黄色い花が咲いていた。キク科植物のメタカラコウだ。これから秋にかけてキクの仲間の野草が咲き始まる。

 

112分、分岐に出た。右側が細崎入林道、東金砂神社と書かれている。左側は山道で、地図で確認すると常陸太田の折橋、小菅町方面の集落に至る道のようだ。

この分岐の上が妙見山で、かすかな踏み跡のあるヤブから入り、スギの葉が堆積した斜面を登る。

 

   118分、小さな祠が置かれているピークに出た。近くにある三角点周辺はヒノキの人工林に囲まれ展望はないが、一部北方面に折橋の集落が見える。山頂には赤いテープに妙見山とマジックで書かれ、立ち木につけられていた
 
ここから林道に入る 林道の様子
分岐、左の尾根が妙見山方面 このヤブから尾根に乗る
   
 祠 山頂三角点