茨城のヤブ山歩き (No.90)  浅間山(344.6m)  

2万5千分の1地形図「柿岡」  かすみがうら市 平成23年7月6日

  1223分、閑居山から浅間山(せんげんやま)方面に向かう。コナラ、ヤマザクラなどの落葉樹やヒサカキなどの潅木が広がるアップダウンの少ない樹林帯の道を歩く。にぎやかなガビチョウの鳴き声が静寂を破る。やがて道がこれまでの平坦な道から登りに転じ、同時に尾根から外れてきた。現在地確認のため地形図を見る。道は右の尾根を巻くようにつくられ、この先下り気味となり、浅間山への分岐に出る。1238分、左方面に「三ツ石森林公園」と書かれた地図には示されていない分岐が現れた。ここは道なりに右の方向に進む

1244分浅間山方面の分岐に着いた。右折し、山頂に向かう。道は急登になった。梅雨の谷間の今日は、気温が上がっているだろう。この山域に入り、これまでアップダウンの少ない樹林帯の快適な山歩きだったが、ここに来て一気に汗が噴出した。道は関東ローム層の赤土が露出し、ヒノキの根が縦横に這う。坂の途中簡単な縄で注連縄が張られ、石塔みたいなものが置かれている。ここが神域であろうか。

  1252分、浅間山山頂に着いた。ここは「浅間山」と呼ばれる山名から推察すると、富士信仰の浅間神社と関わりがあるのだろうか。地域信仰の山であろうが、小さな祠が数個、まとまって置かれているだけで、この祠以外神域らしきものは何もない。ここへ来る参道のヒノキは残されているが、山頂一帯は広く刈り払われている。テレビの中継所と書かれた建物とアンテナがあり、建物の脇には三等三角点が設置されている。西方面には双耳峰の筑波山、南西方向にはアンテナの建てられた宝篋山が間近に見える。

 
 
閑居山から権現山に向かう 地図に無い分岐を右に
浅間山分岐を右に 石塔と注連縄
 
祠の並ぶ山頂   山頂の三角点