茨城のヤブ山歩き(No.111)  諏訪山(79.0m)  

2万5千分の1地形図「笠間」  笠間市 平成24年6月23日

笠間市内を横断するように走る水戸線、この宍戸駅近くに諏訪山がある。地形図に山名は書かれていないが、三角点の基準点名が諏訪山となっている。地形図では山頂には鳥居が書かれ、神社が建てられているようだ。

涸沼川浄水場」と書かれた建物のすぐ脇に、神社への参道と思われる道があり、入口には鳥居が建てられている。
ここに「参道の奥に拝殿 山上に本殿あり」「諏訪山に宍戸の郷を守る神」などと書かれた案内がある。

    25分、道の入口に車を置き歩き始める。すぐに鳥居をくぐる。道の両脇にはヒノキやスギなどの樹木が生育しているが、その枝が落ち、草も刈られている様子はなく、神域というには物寂しい様子が感じられる。すぐに石段となる。この石段を登ると拝殿のようだ。階段を上ると周囲は草が伸び放題で、建物の中には何もなく、その先が見通せる。裏に回り、本殿に続く石段を上る。
本殿を囲むようにつくられた塀は古さを感じさせないが、本殿は地震で壊れたのか、あるいは取り壊されたのか、無残な姿をさらしている。

本殿の裏手に回り、三角点を探す。218分、ピークよりも少し下がったヤブの中に三角点を見つけた。基本測量三角点と書かれた比較的新しいくいが刺されている。林床にはアズマネザサとミヤコザサが茂り、北側には落葉広葉樹、南側にはヒノキの人工林となっている。

  神社内にはモミの大木が目に付く。またスダジイやヒノキ、スギの大木もある。神社の神域として守られてきたのだろうか。ヤマガラのさえずりを聴きながらの静かな歩きだった。それにしてもこの神社はどうなったのだろう。何らかの理由で廃社となったのだろうか。

 
ここから入る 神社への階段
拝殿 本殿に向かう
 
 本殿 三角点