茨城のヤブ山歩き(No.142)  田尻富士(268m)  

2万5千分の1地形図「日立」 日立市 平成25年06月30日

2007年の日立市報にふるさとの山として紹介された田尻富士を歩く。市報には「田尻富士は双子山で標高はおおよそ268m、山頂には石の祠がある」と紹介されている。

地形図を見ると、かみあい団地の外れに道を発し、常磐自動車道をまたぎ、山道となる。

団地の外れにある公園前に車を止める。ここからすぐ脇を通る高速道路をまたぎ、向こう側に渡らなければならない。1029分、団地を抜けると車は進入禁止となり、高速道路をまたぐ「滑川橋」がつけられている。この橋を渡ると山道となった。

コマツナギが咲いている。周囲にはコマツナギの幼樹もあちこちで見られる。マメ科植物のコマツナギは、道路造成などの際に、法面保護や緑化のために植えられる植物で、かって高速道路の法面保護のために植栽されたものが、増えたのだろうか。

これとは別に、オオキンケイギクが進入してきている。特定外来生物に指定されている植物で、繁殖力が強く、生態系に大きな影響を与える。初夏の頃、日立市内でもあちこちで見られるようになった。きれいな花だからと、持ち帰って庭などに植えないでほしい。

しっかりとして道になっているが、歩く人が少ないのだろうか、草が生い茂ってあまり整備もされていないようだ。

左側に広い駐車場がある施設が見える。鞍掛山霊園と隣接する葬祭場だ。

ここを過ぎると、道はしっかりと踏み固められた山道らしくなり、歩きやすくなった。

115分、広くきれいに刈り払われた場所に出た。「日立クリスチャンキャンプ場」と書かれている。ここを過ぎると地図には書かれていない道が分岐するようになった。道標がまったく整備されてないため、地図を見てこまめに確認する必要がある。

道は林道らしくなり、二手に分かれる。ここは右に向かい、しばらく林道歩きとなる。標高差の少ない林道歩きが続き、地形図で書かれた林道は切れても、実際の林道は続く。結局林道の終点まで歩いた。そこからは尾根上に踏み跡があり、ヒノキの人工林を登るとコンクリートで作られた簡素な祠が置かれている。1114分、田尻富士山頂に着いた。

 
滑川橋 橋を渡り山道を歩く
葬祭場を過ぎてから 葬祭場を過ぎてから
 
日立クリスチャンキャンプ場  田尻富士山頂