茨城のヤブ山歩き(No.157) 高帽山(431m) |
2万5千分の1地形図「川部」 北茨城市 平成25年10月14日 |
福島県との県境に近い北茨城市の高帽山に登る。
地形図を見ると、山頂に通じる道は書かれてないが、その南側の沢を東西に山道が書かれている。その山道の東側は工業団地につながる。適当な場所に車を停め、沢道を東から西にほぼ直線状に通じる道を歩き、高帽山付近で尾根に乗ろう。
工業団地内の会社の駐車場に車を停めさせてもらう。10時25分、前方の電波塔が建てられた山を見ながら歩き出す。あの電波塔の山が高帽山の南に位置する南高帽山と呼ばれる山だろう。
右手に田んぼを見ながら舗装された道を歩き、従業員の駐車場前を通り過ぎると、道は山側に向かう。しかし、地図に書かれた沢道に向かうには、工場に沿うように雑草で覆われた、道ともいえない方向に進まなければならない。ここは地図をよく読まないと違う道に入ってしまう。
山に入る道を探すと、立ち木にビニールテープがつけられたところがあり、ここから入る。間伐がされていない薄暗いスギの人工林に潅木のアオキが茂る林で、起伏の少ない林内につけられたわずかな踏み跡を辿る。すぐに川が流れる沢沿いの道になった。時折、先人がつけたビニールテープに導かれるが、徐々に踏み跡は不明瞭となり、道は荒れてきた。
11時8分、沢の出会いとなり、二手に分かれた。右側の沢が高帽山方面、左が南高帽山方面だろう。
どちらの沢も踏み跡は確認できない。赤いテープも見当たらない。右手の沢の右岸沿いに踏み跡らしきものがあり、そちらを歩いてみると、そこはイノシシのヌタ場のようですぐに引き返す。
地形図に書かれた通り沢を歩くか。しかし、前方の沢はだいぶ荒れている。この先しっかりとした道が現れるとも思えない。結局、斜面を登り、尾根に乗ることにした。
斜面を登り始めると、すぐに踏み跡が現れた。やはり誰も同じことを考えているのだろう。そこを歩くとすぐに尾根に乗った。
落葉樹と常緑樹の混交林の続く尾根は、時折潅木に阻まれるが、意識して歩けば尾根を外すことはないだろう。
11時46分、主尾根に乗った。それでも踏み跡は現れたり消えたりではっきりとしない。ここは歩く人は少ないようだ。他にしっかりとしたルートがあるのだろうか。
11時59分、山頂に着いた。周囲は落葉樹やヒノキに囲まれ、展望はない。
なぜかここにはあるべきはずのない三角点がある。風化の進んだ花崗岩にはっきりと三角点と書かれている。 |
ここから歩き始め、右の山に向かう ここから山に入る 荒れた沢 山頂にはあるはずのない三角点が 「主三角点」と書かれている