茨城のヤブ山歩き (No.58)  高田山(255.4m)  

2万5千分の1地形図「徳蔵」 城里町 平成20年4月12日

 旧七会村(現城里町)にある一等三角点の山、高田山に登る。この山は古い地形図に山名は書かれていないが、国土地理院の地図閲覧サービスを見ると「高田山」と記載されている。県内には一等三角点が22ケ所あり、そのうち山頂に設置されたものは「八溝山、栄蔵室、筑波山、男体山、高鈴山、吾国山、高田山」の7ヶ所ある。高田山を除く6山はいずれも茨城県を代表する山であろう。地形図を見ると山頂には電波塔が設置されており、何ヶ所か道が通じている。車を止められそうなところから登ろう。

那珂川に架かる大桂大橋を渡り、県道112阿波山徳蔵線を走り、小勝地区で広域農道に入る。ひたち平和記念墓地公園前を通り、少し走ると右から道路が合流してくる。この道の駐車スペースに車を停める。

1035分歩き始める。前方に電波塔が見える。あれが山頂なのだろう。ここから直線距離で500mくらいだろうか。地図では林道らしき道となっている。道路は舗装されていないが乗用車でも走れそうだ。                                
  山腹につくられた道にはタチツボスミレが、今が盛りと咲いている。セイヨウタンポポ、キジムシロも咲いている。周りの山は皆伐後にヒノキが植林されている。展望がよく、歩きながらも進行方向に電波塔が確認できる。たくさんの木が芽吹き始めている。ウリカエデやクロモジは花が咲いている。モミジイチゴや気の早いヤマツツジも咲いていた。山菜採りの人も入っている。ヘビとも出会う。珍しいヒバカリだ。冬眠から覚めたばかりか、動きが遅い。近づいてもほとんど動かない。時折ウグイスのさえずりが聞こえる中、気持ちのよい山歩きである。

115分、一等三角点が設置された山頂に着いた。三角点脇には国土地理院の一等三角点と書かれたくいが打ち込まれているが、山名が書かれたものはない。辺りを見回すと、誰かがつけたのだろうか、立ち木にビニールテープが巻かれ、高田山と書かれているが、注意しないと見落としてしまう。周囲はコナラを中心とした広葉樹林で展望はほとんどない。隣にはフェンスで囲まれた電波塔があり、入口には「NTT七会中継所」と書かれていた。

 
登山口となる林道入口 林道から見える電波塔
NTT七会中継所 高田山山頂