茨城のヤブ山歩き (No.31)  高見山(460m)  

2万5千分の1地形図「袋田」 久慈郡大子町 平成17年9月18日

 高見山は地形図を見ると三角点や標石は記載されていない。地元のお年寄り3人に話を聞いたが、山の方を指さしてあの辺の山を高見山と言うことだけで、特定したピークはないようだ。
里美から袋田方面に向かう国道461号を走る。猪鼻峠を過ぎ、小生瀬の交差点を右折、外大野地区、上大倉の集落に向かう。道路脇の小さな駐車スペースに車を止める。
 
  11時40分、西に向かい歩き始める。ビニールハウスの脇を通り、数軒の民家の脇を通る。山の入口に「無断で入山を禁止−地主」と書かれている。先ほど2人のお年寄りと立ち話をし、高見山に行くと話をしたので、これで了解済みと勝手に考え山に入る。お年寄りは、高見山は昔歩いたことあるが、今は歩く人もなく、道は無いでしょうと話していた。淡紫色のツリフネソウやシラヤマギクがあちこちに咲いている。右手のお墓を過ぎ、すぐ竹藪になる。地形図で確認し左手の竹藪に入り、すぐ尾根に乗る。植生はシデやコナラの落葉広葉樹林。小さな社があったが、今は手入れされていないようだ。尾根ははっきりしているが、人は入ることはないのだろう灌木が茂っている。すぐにヒノキの人工林になる。樹齢は20年前後か、枝打ちがされておらず、樹冠が密生して太陽光が入らず林床植物はない。尾根上には白と赤のビニールテープが枝に結ばれているが、国土地理院とか登山者のものではない。林業関係者のものと思われる。やがて尾根は左右に分かれる。地図で確認し、右に進む。途中、赤く熟したヤマボウシの果実を食べる。進行方向にバリケードが現れ、右に曲がる。この辺は高見山と呼ばれる山域だろう。地形図には等高線として表されない小ピークがいくつか前方に現れ、高度を確認しながら歩く。これらのピークの中で高度計が465mを示した所が一番高い所だ。高度計の誤差が±10mと考えても、また周囲の地形から見ても、地形図表示の高見山460mと記されている場所と思われる。時間は12時35分。樹林帯の中で周囲の展望はない。立ち止まっているとすぐにヤブ蚊が押し寄せるため、早々に山頂を後にした。

この先左側から尾根に入る 高見山山頂