茨城のヤブ山歩き (No.67)  鷹巣山(559.4m)  

2万5千分の1地形図「川部」 北茨城市 平成21年10月18日

 北茨城の鷹巣山には地形図を見ると東西から道が通じている。今回は東側からの道を探そうと、水沼ダム管理事務所近くの駐車スペースに車を止める。ここには「水沼山、鷹巣山登山口」と書かれた案内板が設置されている。しかしこの道は地形図には示されていない。
今回はあえて地形図に書かれた道を探そうと管理事務所脇の道を先に進む。
5分ほど歩くと地図に示すとおり鷹の巣山に続くであろう道が確認できた。しかしこの道は背丈ほどの草が生い茂り、今は歩く人はいないようだ。わざわざヤブを歩く必要はない。このためダム管理事務所まで戻り、先ほどの「水沼山、鷹巣山登山口」の案内板脇から1052分歩き始める。

1110分コース途中の水沼山着。ここで5分ほど休憩し、1115分鷹巣山に向かう。

地形図を見ると水沼山からの尾根が鷹巣山まで続いている。展望こそ得られないが、快適な尾根歩きが続く。
広葉樹に混じり時折自生のモミの木が現れる。右手にヒノキの人工林の斜面が現れ、足元に間伐されたヒノキが倒れている。ごく最近、おそらくここ数日のうちに切り倒されたのであろう、切り株が新しく、ヒノキの香りが漂ってくる。
途中尾根の合流箇所が何度か現れ、道が二手に分かれた。これも注意していないと尾根の合流とは気がつかず、一本道に見えて、道なりに進んでしまうかもしれない。過去に一度ならずこのような場所で道間違いをしたことを思い出す。ここは地図を確認しながら歩く。
   
   道はアズマネザサの覆うヤブに入る。途中の水沼山までの道はところどころ階段がつくられ、ササが刈り取られ整備されていたが、その先は手が加えられていないようだ。背丈ほどのササが道を覆っている。このササを掻き分けながら歩くが、時折クモの巣が顔に張り付く。この道がかなり続き、5分近いヤブ漕ぎを強いられた。やっと笹ヤブを脱出すると山頂付近で西からの道と合流した。この合流点も注意して地図を読んでいないと見失うだろう。もうすぐ山頂だ。


1153分鷹巣山山頂に着いた。ここも樹林に覆われ展望はない。三等三角点が設置され、鷹巣山山頂と書かれた案内板が建つ。ここはイロハモミジなどのカエデ類も多く見られ、まだ色づいてはいないが、これから11月になると紅葉は見ものかも知れない。

 
地形図の道は左に入る 鷹巣山登山口
登山口の案内板 水沼山山頂
   
道を覆うササ  鷹巣山山頂